【世界の簡単手仕事】はじめてのクロスステッチ入門:四角を埋めるだけ!簡単刺繍
【世界の簡単手仕事】はじめてのクロスステッチ入門:四角を埋めるだけ!簡単刺繍
毎日の忙しさの中で、ふと「何か新しい趣味を始めたい」「手軽に気分転換できる時間を作りたい」と感じることはありませんか。そんなあなたにぜひ知っていただきたいのが、「クロスステッチ」という手仕事です。
クロスステッチと聞くと、「難しそう」「絵心が必要なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、実はとてもシンプルで、手軽に始められる世界の手仕事の一つなのです。この手仕事の最大の魅力は、特別な技術が一切いらないこと。布に印刷された、または数えながらマス目を埋めるように、糸で小さな「×印」をひたすら刺していくだけで、可愛い絵柄やデザインが浮かび上がります。
一針ずつ丁寧に糸を通していく時間は、まるで瞑想のように心を落ち着かせ、日頃のストレスを和らげてくれます。そして、少しずつ形になっていく様子を見ていると、自然と心が満たされていくのを感じられるでしょう。完成した時の達成感はひとしおです。
世界中で愛されるクロスステッチの魅力
クロスステッチは、古くから世界中の様々な地域で親しまれてきました。特にヨーロッパでは、衣服の装飾やタペストリー、壁掛けなどに用いられ、地域ごとに独特の図案や色使いが発展しています。例えば、東欧の伝統的な刺繍には、鮮やかな糸を使った美しいクロスステッチが多く見られます。それぞれの文化や歴史を感じながら取り組むのも、また楽しいものです。
なぜクロスステッチが初心者でも簡単に始められるのでしょうか。それは、基本のステッチが「×」一つだからです。複雑な形を縫うのではなく、規則的に並んだマス目を一つずつ埋めていけば、自然と絵柄が完成します。図案も、色ごとにどのマス目を刺すかが明確に示されているため、迷うことなく進めることができます。また、小さな作品であれば数時間で完成させることも可能ですので、「すぐに飽きてしまうかも」という心配がある方にもおすすめです。
はじめるために必要なもの
クロスステッチを始めるために必要な道具は、驚くほどシンプルです。
- 布: クロスステッチ用の布(「アイーダ」や「リネン」など)。小さな四角のマス目が分かりやすくなっています。初心者の方にはマス目が大きめのアイーダがおすすめです。
- 刺繍糸: 一般的には25番という種類の糸を使います。お好みの色を揃えましょう。
- 刺繍針: 先が少し丸くなっている、クロスステッチ専用の針が扱いやすいです。
- 刺繍枠: 布をピンと張るために使います。なくても刺せますが、あるとよりきれいに仕上がります。
- ハサミ: 糸を切るために使います。
これらの道具は、手芸店はもちろん、最近では100円ショップや大型雑貨店でも手軽に入手できるものが多いです。また、布、糸、針、図案がセットになった「初心者向けキット」も豊富に販売されています。まずはキットから始めてみるのも良いでしょう。必要なものが全て揃っているので、すぐに始められます。
簡単な手順または始め方
さあ、実際にクロスステッチを始めてみましょう。
- 図案を選び、布を準備する: まずは簡単な、小さい図案を選んでみましょう。キットの場合は図案が入っています。布を刺繍枠にセットし、ピンと張ります。布の中心やスタート地点を決めておくと、バランス良く刺し進められます。
- 刺繍糸を準備する: 25番の刺繍糸は通常6本の細い糸が束になっています。図案の指定や仕上がりのイメージに合わせて、2本どり、3本どりなど、必要な本数に分けて使用します。初心者の方は2本どりから始めるのが一般的です。
- 針に糸を通す: 用意した本数の糸を針穴に通します。糸の端を結ばなくても刺し始められる方法もありますが、最初は布の裏側で軽く結んで固定するのも分かりやすい方法です。
- ステッチを刺す: 図案を見ながら、指定された色のマス目に針を刺していきます。まず、左下から右上に向かって斜めに一針刺し、次に左上から右下に向かって斜めに刺すと「×」が完成します。または、まず全てのマス目に「/」の向きで斜め半分を刺し、その後戻りながら残りの「\」半分を刺して「×」を完成させる方法もあります。どちらの方法でも構いませんので、自分がやりやすい方法を選んでください。
- 繰り返す: 図案の通りに、指定された色のマス目を一つずつ「×印」で埋めていきます。同じ色のマス目は続けて刺していくときれいに仕上がります。
- 糸を終える: 糸が短くなったり、色を変えたりする際は、布の裏側に渡っている他の糸に数回くぐらせて固定し、余分な糸をカットします。
たったこれだけの繰り返しで、素敵な模様が布の上に現れます。細かい作業のように思えるかもしれませんが、一度慣れてしまえば、リズム良くチクチクと刺し進めるのが楽しくなります。
さらに楽しむには
完成したクロスステッチ作品は、そのまま飾るだけでなく、様々なものに活用できます。小さな模様なら、ポーチやブックカバー、針山などの布小物に仕立てたり、ブローチやヘアゴムなどのアクセサリーにしたりするのもおすすめです。
慣れてきたら、使う糸の色を変えたり、難易度の高い図案に挑戦したり、自分の好きなデザインをクロスステッチ用の図案に変換して刺してみるのも良いでしょう。無限のデザインの可能性が広がります。
まとめ
「クロスステッチ」は、「世界の」手仕事の中でも、まさに「簡単」「手軽」に始められる代表格です。特別な技術や高価な道具は不要。必要なのは、布と糸と針、そしてチクチクと一針ずつ進める時間だけです。
マス目を数えながら、または図案の記号通りに色を置いていく作業は、頭の中を整理し、集中力を高めつつも心地よいリラックス効果をもたらしてくれます。手作業の温かさや、完成した作品がもたらす小さな達成感は、日々の生活に優しい彩りを添えてくれるはずです。
何から始めれば良いか迷っている方、手軽にできる新しい趣味を探している方は、ぜひ一度クロスステッチの世界を覗いてみてください。「これなら私にもできるかも!」と感じていただけたら嬉しく思います。