【世界の簡単手仕事】はじめてのボタニカルサシェ:ドライフラワーを詰めるだけ!簡単おしゃれな香り飾り
仕事で忙しい毎日の中で、ふと手軽に始められる新しい趣味を探していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。何か新しいことに挑戦したいけれど、「難しそう」「道具を揃えるのが大変そう」「すぐに飽きてしまうかも」といった不安から、なかなか最初の一歩が踏み出せないというお声もよく耳にします。
そんな方におすすめしたいのが、今回ご紹介する「ボタニカルサシェ」作りです。特別な技術は一切不要で、驚くほど簡単に、見ているだけで心が安らぐ美しいアイテムを作ることができます。
ボタニカルサシェとは?その魅力と簡単さの秘密
ボタニカルサシェとは、ワックスにドライフラワーやハーブなどを閉じ込めた、火を使わないタイプの新しいアロマアイテムです。クローゼットや引き出しに入れたり、ドアノブに掛けたりして、香りと見た目を楽しむことができます。キャンドルのように火を灯す必要がないため、手軽で安全に取り扱えるのが大きな魅力です。
このボタニカルサシェ作りが初心者の方に特におすすめできる理由は、その工程が非常にシンプルだからです。ワックスを溶かし、ドライフラワーを配置して、型に流し込む、たったこれだけの手順で完成します。細かい作業や複雑な技術は一切求められません。ご自身のセンスで好きなドライフラワーを並べるだけで、世界に一つだけのオリジナリティあふれる作品が完成します。短い時間で一つの作品が仕上がるため、忙しい合間にも気軽に挑戦でき、すぐに達成感を味わうことができます。
サシェそのものの歴史は古く、香料や乾燥させたハーブなどを布袋に詰めて持ち歩いたり、衣服の間に入れたりして香りを楽しむ習慣は、古くから世界各地で見られました。ボタニカルサシェは、その「香りを持ち歩く・飾る」という伝統的な楽しみ方に、ワックスやドライフラワーといった現代的な素材と簡単な技法を組み合わせた、まさに現代にぴったりの手仕事と言えるでしょう。
始めるために必要なもの
ボタニカルサシェ作りに必要なものは、非常に身近で手軽に入手できるものばかりです。
- ワックス: 主にソイワックスやパラフィンワックスなどが使われます。手芸店やインターネット通販で手軽に購入できます。初心者の方には溶けやすく扱いやすいものから始めるのがおすすめです。
- ドライフラワー・ドライハーブ: お好みのものを準備します。市販のものでも、ご自身で乾燥させたものでも良いでしょう。小さめのものや、平らなものを使うとワックスに閉じ込めやすくなります。
- 型: シリコン製のモールドや、クッキー型などが使えます。四角や丸など、シンプルな形状のものが初心者には扱いやすいでしょう。最近では100円ショップでも様々な形のシリコンモールドを見つけることができます。
- 湯煎できる鍋 または 耐熱容器と電子レンジ: ワックスを溶かすために使用します。専用の道具がなくても、ご家庭にあるもので代用できます。
- 割り箸や竹串: ワックスを混ぜたり、ドライフラワーの位置を調整したりするのに使います。
- 温度計 (任意): ワックスの温度管理に慣れないうちはあると便利ですが、必須ではありません。
- アロマオイル (任意): お好みの香りをつけたい場合に準備します。ワックスが溶けて少し温度が下がってから加えると、香りが飛びにくいです。
これらの材料や道具は、特別なクラフトショップに行かなくても、身近な手芸店やオンラインストア、さらには100円ショップでも揃えることが可能です。高価な初期投資は必要ありませんので、気軽にスタートできます。
簡単な手順または始め方
さあ、実際にボタニカルサシェを作ってみましょう。基本的な手順は以下の通りです。
- ワックスを溶かす準備をします。 湯煎する場合は鍋に水を張り、ワックスを入れた耐熱容器を入れて火にかけます。電子レンジを使う場合は、ワックスを耐熱容器に入れ、様子を見ながら短時間ずつ加熱して溶かします。ワックスの種類によって適温が異なりますので、パッケージの記載を確認してください。
- 型にドライフラワーを配置します。 ワックスを流し込む前に、完成形をイメージしながら型の中にドライフラワーを並べていきます。この時、ワックスを流し込んだ際に花材が浮き上がらないように、バランス良く配置するのがポイントです。型によっては、後からワックスを流し込んだ上に花材を乗せる方がきれいに仕上がる場合もあります。
- 溶かしたワックスを型に静かに注ぎます。 ワックスが完全に溶けたら、型にゆっくりと注ぎ入れます。もしアロマオイルを加える場合は、ワックスが完全に溶けた後、火から下ろすか電子レンジから取り出し、少し温度が下がってから混ぜ込み、すぐに型に注いでください。
- ワックスが固まるまで待ちます。 そのまま常温で放置しておけば、自然に固まります。季節やワックスの種類によりますが、数時間で固まることが多いです。完全に固まるまでは動かさないようにしてください。
- 型から取り外します。 ワックスがしっかりと固まったら、優しく型から取り外します。シリコンモールドの場合は、型をひっくり返したり、少し押したりすると簡単に取り出せます。
いかがでしょうか。これだけの簡単なステップで、まるでプロが作ったような素敵なボタニカルサシェが完成します。作業時間も短く、手軽に始められることがお分かりいただけると思います。
さらに楽しむには
ボタニカルサシェ作りは、慣れてきたらさらにアレンジを加えて楽しむことができます。例えば、ワックスに色をつけたり、型を変えてみたり、色々な種類のドライフラワーやスパイスを組み合わせてみたりするのも楽しいでしょう。リボンや麻ひもを通して吊るせるようにしたり、オリジナルのラベルを付けたりすれば、そのままプレゼントとしても喜ばれます。
お気に入りの香りをプラスすることで、単なる飾りとしてだけでなく、空間を心地よい香りで満たす実用的なアイテムになります。リビング、玄関、寝室、職場のデスク周りなど、お好きな場所に飾って、視覚と嗅覚の両方で癒やしを感じてください。
まとめ
ボタニカルサシェ作りは、「世界の」という視点で見ると、香りを楽しむ文化やドライフラワーを生活に取り入れる習慣といった広い意味での手仕事の一つと言えます。そして何よりも、「簡単」「手軽」に始められる点が、忙しい毎日を送る初心者の方にぴったりです。
必要な道具も少なく、短い時間で一つの作品が完成するため、達成感を感じやすく、挫折しにくい手仕事です。「これなら私にもできるかも!」と思われたら、ぜひ一度挑戦してみてください。お好みのドライフラワーや香りに包まれて手を動かす時間は、きっと素敵な気分転換になり、日々のストレスを和らげてくれることでしょう。まずは一つ、小さなボタニカルサシェから、あなたの手仕事生活を始めてみませんか。