【世界の簡単手仕事】はじめてのフィンガーニッティング:指で編むだけ!簡単おしゃれ小もの
はじめてのフィンガーニッティングに挑戦してみませんか
日々の忙しさの中で、ふと何か新しいことに挑戦してみたい、心を落ち着ける時間を作りたいと感じることはありませんか。でも、特別な技術が必要だったり、たくさんの道具を揃えなければならなかったりするのは少しハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、「フィンガーニッティング」です。フィンガーニッティングとは、その名の通り、編み針を使わずに「指」だけで毛糸を編んでいく手仕事です。特別な技術や難しい編み方を知らなくても、毛糸と自分の指さえあればすぐに始めることができます。編んでいるうちに心が落ち着き、形になっていく過程で達成感も味わえます。
フィンガーニッティングの魅力と手軽さ
フィンガーニッティングは、比較的歴史の新しい編み方の一つと言われています。様々な地域で、気軽に編み物を楽しむ方法として広まってきました。なぜフィンガーニッティングが初心者の方にとって始めやすい手仕事なのでしょうか。
最大の理由は、道具が一切いらないことです。通常、編み物には編み針が必要ですが、フィンガーニッティングは自分の指がその代わりを果たします。そのため、「道具を揃えるのが面倒」「どんな針を選べばいいか分からない」といった心配がありません。毛糸玉一つあれば、思い立った時にすぐに始めることができます。
また、基本的な編み方がとてもシンプルであることも魅力です。鎖編みや一目ゴム編みなど、いくつかの簡単な手順を覚えるだけで、マフラーやヘアバンド、簡単なバッグといった小ものを作ることができます。編み目が大きいので、一般的な棒針編みやかぎ針編みよりも短い時間で形になりやすく、「すぐに成果を感じたい」という方にもぴったりです。
温かい毛糸の感触に触れながら指を動かす作業は、繰り返し行うことでリラックス効果も期待できます。仕事の合間の休憩時間や、寝る前の短い時間など、ちょっとした気分転換にも最適です。
始めるために必要なもの
フィンガーニッティングを始めるために必要なものは、たったこれだけです。
- お好みの毛糸
はい、これだけです。 様々な素材や太さの毛糸がありますが、最初は少し太めの、アクリルやウールなどの滑りの良い毛糸が扱いやすいでしょう。100円ショップなどでも手軽に手に入れることができます。色選びも楽しみの一つですね。
もしあれば、糸を切るためのハサミがあると便利ですが、必須ではありません。毛糸があればすぐに始められます。
基本的なフィンガーニッティングの始め方(鎖編みの例)
ここでは、最も基本的な「鎖編み」を指で行う簡単な手順をご紹介します。まずはこの編み方で、フィンガーニッティングの感触を掴んでみてください。
- 毛糸の端から10cmほどのところを持ち、輪を作ります。この輪を利き手ではない方の指(例えば人差し指)に通します。
- 毛糸玉につながっている方の糸(長い方の糸)を、利き手で持ちます。
- 利き手で持った糸を、輪を通している指の向こう側から手前に持ってきます。
- そのまま、指にかかっている最初の輪の中に、手前に持ってきた糸を引き抜きます。
- 引き抜いた糸が新しい輪になります。最初の輪は指からそっと外します。
- 新しい輪を再び指(先ほどと同じ指でなくても構いません)に通します。
- 手順2〜6を繰り返していきます。
これで、鎖のような形が次々とできていきます。これがフィンガーニッティングの鎖編みです。最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに感覚を掴めるようになります。指の代わりに、手のひら全体や腕を使って太い毛糸を編む「チャンキーニット」も同じ原理で、より大胆な作品を短時間で作ることができます。
さらに楽しむには
鎖編みに慣れてきたら、指にかける輪の数を増やしたり、複数の指を使ったりすることで、様々な編み地を作ることができます。例えば、2〜3本の指を使って編めば、幅のある編み地になり、マフラーやスヌードに仕立てられます。色の違う毛糸を組み合わせてカラフルな作品にしたり、ボタンやポンポンなどを付けてアレンジしたりするのも楽しいでしょう。
作った鎖編みをいくつか繋げて、コースターにしたり、アクセサリーのパーツにしたりといった活用方法もあります。
まとめ
フィンガーニッティングは、「世界の簡単手仕事」の中でも、本当に手軽に、そしてすぐに始められる魅力的な手仕事です。特別な道具も技術もいりません。必要なのは毛糸とあなたの指だけです。
指を動かし、毛糸の感触を楽しみながら編み進める時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれるリラックスタイムとなるでしょう。そして、短い時間でも形になっていく作品を見るたびに、きっと小さな達成感を感じられるはずです。
「何か新しい趣味を始めたいけれど、何から始めていいか分からない」「不器用だから無理かも」「すぐに飽きてしまうのではないか」といった不安を感じている方にこそ、ぜひ一度フィンガーニッティングに挑戦していただきたいと思います。きっと「私にもできた!」という喜びを感じていただけるはずです。