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【世界の簡単手仕事】はじめてのヒンメリ入門:切って繋ぐだけ!簡単北欧モビール

Tags: ヒンメリ, 北欧クラフト, モビール, 簡単手芸, ストロー細工

仕事で忙しい日々を過ごす中で、ふと「何か新しい趣味を始めたいけれど、何から始めて良いか分からない」「疲れて帰ってきても、自宅で手軽に気分転換できることがしたい」と感じることはありませんか。そんな皆様にぴったりの、簡単で心癒される手仕事をご紹介します。今回は、北欧フィンランドに伝わる美しい伝統装飾、「ヒンメリ」に挑戦してみましょう。

ヒンメリとは?北欧の空気を運ぶ、切って繋ぐだけの優しい飾り

ヒンメリは、フィンランドや北欧諸国で古くから伝わる伝統的な装飾品です。本来は収穫したライ麦の麦わらを糸で繋ぎ合わせ、多面体のような幾何学模様を作るモビールを指します。豊作を願うお守りとして、クリスマスなどのお祭りの時期に飾られてきました。空中でゆらゆらと揺れる様子は、まるで天使が運んでくるようとも言われ、心を穏やかにしてくれる静かな美しさがあります。

「世界の」手仕事の中でも、ヒンメリは特に「簡単」で「始めやすい」クラフトの一つと言えます。その理由は、使う道具や材料が少なく、基本的な作り方が「切る」と「繋ぐ」という非常にシンプルな作業だからです。特別な技術や細かい手先の器用さは求められません。幾何学的な形と聞くと難しく感じるかもしれませんが、いくつかの基本パーツの組み合わせで出来ています。

始めるために必要なもの:身近な材料でOK

ヒンメリ作りに必要な材料は、とてもシンプルです。

これらの材料は、特別な専門店に行かなくても、ほとんどが手芸店やホームセンター、100円ショップで手に入れることができます。始めるためのハードルが低いのは嬉しいポイントです。

超簡単!基本的な四面体の作り方ステップ

ヒンメリの基本的な構造を理解するために、最もシンプルなパーツである「四面体」の作り方をご紹介します。

  1. 材料をカットする: まず、お好みの長さ(例えば5cm)に麦わらやストローを6本カットします。これが四面体の辺になります。全て同じ長さに揃えるのがポイントです。
  2. 糸に3本通す: 長めに切った糸(1メートル程度あると余裕があります)の先に針を通し、カットしたストローを3本通します。通したら、端を結んで三角形を作ります。この結び目は固めにしっかり結んでください。
  3. さらに3本通す: 糸をそのまま伸ばし、残りのストロー3本を順番に通します。
  4. 形を整え、結ぶ: 通し終えたら、糸を引っ張って形を整えます。最初に作った三角形の頂点のひとつに、最後のストローの端を繋げるように糸を通します。形が四面体になったら、最初の結び目の近くでしっかりと糸を結んで固定します。余分な糸はカットします。

これで、ヒンメリの基本となる小さな四面体が完成しました。この小さなパーツをいくつか作って繋ぎ合わせることで、もっと複雑で美しいヒンメリを作ることができます。作業自体は非常に単純で、繰り返すうちにコツを掴んで綺麗に仕上げられるようになります。無心でストローを切ったり糸を通したりする時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれる、穏やかなひとときになるでしょう。完成した時の達成感も格別です。

さらに楽しむには

基本の四面体が作れるようになったら、同じ要領で立方体など他の多面体を作ってみましょう。それらを糸で繋ぎ合わせることで、大きなモビールへと発展させることができます。様々な長さのストローを使ったり、色の違うストローを組み合わせたりするのも楽しいでしょう。窓辺に吊るしたり、お部屋のコーナーに飾ったりすると、光が当たって影が揺れる様子が美しく、心和む空間を演出してくれます。

まとめ:手軽に始める北欧の優しい手仕事

ヒンメリ作りは、「難しそう」「自分には無理かも」という心配は一切無用です。必要なものはごくわずか、基本的な作業は切って繋ぐだけというシンプルさです。仕事から帰宅後の短い時間でも気軽に始められ、無心になれる時間は素晴らしいリラックス効果をもたらします。そして、自分の手で作り上げた美しいモビールがお部屋に飾られるのを見るたびに、きっと大きな達成感と癒しを感じていただけるはずです。ぜひ、この機会に北欧の優しい手仕事、ヒンメリの世界に足を踏み入れてみてください。