【世界の簡単手仕事】はじめてのミサンガ入門:糸を結ぶだけ!簡単おしゃれブレスレット
仕事や日々の生活に追われ、ふと立ち止まって自分だけの時間を持ちたいと感じることはございませんか。特別な技術や準備は要らない、手軽に始められる新しい趣味をお探しでしたら、世界の簡単な手仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。手を動かすことで、気分転換になり、小さな達成感は心の安らぎをもたらしてくれます。
今回は、世界中で愛される簡単でおしゃれな手仕事、「ミサンガ」をご紹介いたします。
ミサンガとは?その魅力と簡単な理由
ミサンガは、主に刺繍糸などを編んで作られる飾りひものことを指します。特にブラジルをはじめとする南米諸国で伝統的に作られており、友情や願いを込めて身につけるお守りとしても知られています。自然に切れたら願いが叶う、といった言い伝えもございますね。
ミサンガが初めての手仕事としておすすめな理由は、何と言ってもその「簡単さ」と「手軽さ」にあります。基本となる編み方は、糸を「結ぶ」ことだけ。特別な道具は一切必要ありません。ほんの数本の糸とご自身の指先、そして少しのスペースがあれば、すぐに始めることができます。
また、色とりどりの刺繍糸を組み合わせる楽しさや、少しずつ形になっていく過程を眺める時間は、集中力を高め、日頃の忙しさから一時的に解放されるリラックス効果をもたらします。完成したブレスレットを身につけたり、大切な人に贈ったりする喜びは、何ものにも代えがたい達成感を与えてくれます。
始めるために必要なもの
ミサンガ作りに必要なものは、驚くほどシンプルです。
- 刺繍糸: お好みの色の刺繍糸を数本ご用意ください。100円ショップでも様々な色のセットが販売されており、手軽に入手できます。最初は3色、それぞれ40cm~50cm程度の長さがあれば十分です。
- ハサミ: 糸を切るために使います。
- 固定するもの: 作業中に糸の根元を固定するための安全ピンやクリップ、またはマスキングテープなどがあると便利です。ズボンやクッションに安全ピンで留めたり、机にテープで貼り付けたりして使います。
これだけです。特別な工具や高価な材料は一切不要ですので、気軽に挑戦いただけます。
はじめてのミサンガ:超簡単な手順
ここでは、最も基本的な「斜め模様」のミサンガを例に、簡単な始め方をご紹介します。この一つの結び方を覚えるだけで、おしゃれなミサンガが作れます。
- 下準備: 用意した刺繍糸を全て揃え、端から約5cm〜7cmのところで一度結び、輪っかを作ります。この輪を安全ピンなどで固定します。糸を色の並び順に広げます。
- 基本の結び方: 左端の糸(Aとします)を、その隣の糸(Bとします)の上に重ね、「4」の字を作るようにくぐらせ、引き抜きます。これを同じ糸の組み合わせでもう一度繰り返します。糸Aが、糸Bの上に小さな結び目を作った状態になります。
- 右へ進む: 今度は糸Aを、そのさらに右隣の糸Cの上に重ね、同じように「4」の字でくぐらせる結び方を二度繰り返します。
- 一段の完成: 左端だった糸Aを、一番右端まで隣の糸に次々と結びつけながら進めます。一番右端まで到達したら、一段の完成です。糸Aは一番右の列に移動します。
- 次の段: 今度は再び左端になった糸(元々は左から二番目だった糸)を使って、先ほどと同じように右に向かって結び進めます。
- 繰り返す: 希望の長さになるまで、左端の糸を順に使い、同じ結び方を繰り返していきます。
たったこれだけです。一つの結び方を繰り返すことで、美しい斜めの模様が浮かび上がってきます。最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度コツをつかめば、リズムに乗って楽しく作業を進めることができます。作業に集中する時間は、日常の小さな悩みを忘れさせてくれるでしょう。
さらに楽しむには
基本的な斜め模様が編めるようになったら、色の組み合わせを変えてみたり、ストライプ模様やV字模様など、少しだけ応用的な結び方に挑戦してみるのも良いでしょう。また、編んでいる途中にビーズを通してみたり、糸の本数を増やして太いミサンガにしてみたりと、様々なアレンジが可能です。
完成したミサンガは、ブレスレットとしてだけでなく、アンクレットやバッグのチャーム、キーホルダーなど、様々なアイテムに活用できます。
まとめ
ミサンガ作りは、「世界の」手仕事でありながら、必要なものは身近な糸だけで、特別な技術は一切不要という、まさに「簡単」で「始めやすい」クラフトです。糸を結んでいくだけのシンプルな作業は、驚くほど集中でき、心が落ち着くのを感じられるはずです。
短時間でも形になるので、ちょっとした空き時間に気軽に楽しめます。もし途中で飽きてしまっても、材料費もほとんどかかっていないので、気兼ねなく次の手仕事に挑戦できるのも魅力です。
「私もできるかな?」と少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひ刺繍糸を数本用意して、ミサンガ作りの世界に足を踏み入れてみてください。小さな一歩が、心満たされる豊かな時間へと繋がるはずです。